文通を安全に行える仕組みをご用意
安全に文通ができるようになるまで
ちょうど文通村が誕生し、今年(2019年)で10年を迎えます。最近では、文通にも注目が集まりたくさんの方が文通村に遊びに来てくれるようになってきました。
ただ、それも以前はそうではなかったのです。そんな、約10年前の文通村が誕生した頃のことを思い出してみたいと思います。
個人情報が怖くて文通なんてできない
約10年前も、個人情報保護法などの成立や当時の世相を反映して個人情報には誰もが敏感になりつつありました。
そして、当時プライバシーの高まりの影響を受け、個人情報を交換することを敬遠する方たちが出てきました。それ以前には雑誌などで文通相手を探すこともありましたが、それも徐々になくなってきました。
戸建てしてもアパートにしても、引っ越すことはなかなかできませんから、その気持ちも十分わかります。
住所を文通相手に教えるわけですから、今の世の中では少しためらってしまいますね。住所の悪用などほとんどの方がしないと思いますが、世の中何があるかわかりません。
無料の文通掲示板などもあり個人の情報を見ず知らずの方と自己責任で交換する場もありますが、万が一トラブルが起きてしまっては大変です。生活の拠点を動かす引っ越しなどそう簡単にはできませんから…。
「手紙の温かさって素敵。手紙をもらうのも楽しいし、手紙を書くのも楽しい。文通はしたいけど、でも、個人情報が…。」
安全に文通ができる仕組みがあればいいのに
そんな時期に、文通村では、「安全に文通を楽しめる」仕組みを作りました。
住所も名前も使いません。それでもお相手のポストに自分からの手紙が届きます。
こんなこと可能なのかしらと思われるかもしれません。
このことだけでどれくらい悩んだでしょうか?結構長く悩みました。
ご年配の方にも利用していただきたかったので、この個人情報問題は一番の関心事だったのです。
住所も名前も使わないで、相手に届く文通村
悩み悩んだ末にたどり着いたのが、
ペンネームと文通村住所(仮想住所)を使うこと。
ペンネームは、氏名を使わないので安心。
文通村住所は、仮想の住所を設定します。
仮想住所?例えば東京都に住んでいるならお江戸通り〇〇番地という住所を最初に付与します。
そうすることで
お手紙の宛名には、お相手のペンネームと文通村番地を書き、
差出人名には、自分のペンネームと文通村番地を書きます。
これで、本当に相手のご住所のポストに届くのかと思われるかもしれませんが
そこは大丈夫です。書いたお手紙は文通村事務局へ送るだけです。
文通村がお手紙を仲介します
事務局へ届いたお手紙は、事務局スタッフが仕分けをしてお相手へ回送します。
お手紙を出す方、受け取られる方、双方が個人情報を伏せてやりとりができるので
文通を安全に行うことができます。
個人情報を気にしないで、手紙のやりとりができることが、文通村コミュニティー最大の魅力です。
SNSやメールで
すぐに繋がれるのも便利だけど
手紙には、わすれかけてた何かがある。
踊った筆跡や、滲んだインクから
相手のココロが伝わってくる。
届くまでのじれったい時間が
気持ちを、もっと加速する。
手紙って、素敵だ。