手書き文字を味わう

デジタル化が進む一方で

パソコンやメールが普及して、今は手書きで文字を書く機会が極端に減った時代です。

簡単なメモですら、スマートフォンのアプリで管理するという方もいますね。

確かに、デジタルな文字は読みやすく、コピーなども簡単にできてとても便利です。

 

学生時代からの友人とも、最近のやりとりはメールばかり。

でも、年に一度、年賀状でだけは手書きの文字でメッセージを送り合います。

その文字を目にした途端、「そうだ、あの人はこんな字を書くんだっけ」とこみ上げる懐かしさ。

「学生の頃はあんな風だった」「こんなことがあったなあ」と、記憶が次々とよみがえるのは、手書き文字の力かもしれません。

 

そんな風に、手書き文字には、デジタルには出せない魅力があります。

手で文字を書く機会が減った今だからこそ、手書きの手紙でその魅力を味わいましょう。

 

様々な色の折り紙

手紙だから伝わる、書く人の個性

何といっても手書き文字のよさは、書く人それぞれの個性が出るところです。

 

先ほどの友人からの年賀状のエピソードの様に、一目で誰が書いたものだとわかりますし、その人の人柄もあらわれます。

書いた人の心境や状況がうかがい知れるのも、面白いところ。

落ち込んだ時の文字はどことなく元気がないものですし、走り書きで書かれた旅先からのポストカードからは、生き生きとした楽しさが伝わります。

手紙を書く行為から派生する豊かな時間

ゆっくりと手で文字を書くこと自体が、豊かな時間をもたらしてくれるもの。

スラスラと走る筆先の感覚を楽しんだり、手をとめてあたりを眺めながら言葉を探したり、つい忘れてしまった漢字を調べたりしながら丁寧に筆を進める時間は、忙しい日々の中では特別な時間。

 

いつもとちがう時間の中で、気持ちがリフレッシュされるという方も多いでしょう。

 

同時に、手書き文字は受け取った相手の心を温めてもくれます。

「お元気ですか?」「ご自愛ください」など、ともすれば、ありふれたフレーズに感じられる言葉たちも、柔らかな筆致で書かれると、本当に相手を思いやる気持ちがにじみ出るようです。

 

自分の中に染み込み心に響く

手書き文字の魅力は、まだまだあります。

しっかりと手を動かして書かれた言葉は、相手にだけでなく自分の中にも染み込み、心に響いていきます。

願い事

小さな覚悟や目標も、手で書くことによって、より心に刻み込まれる効果があるそうです。

 

身近な周りの人にはなかなか言えなくても、文通相手に手書きで自分の決心を伝えることは、きっとあなたの願いをより確かなものにしてくれるでしょう。

また、筆を走らせているうちに、思いもかけない文章が生まれ、「私、こんなことを考えていたんだ」と驚いた経験がある人もいるのでは?

 

手で文字を書くということは、そんな風に、新たな自分発見の近道でもあるのです。

 

「自分の字に自信がなくて」と、手書き文字を敬遠する方もいるでしょう。

そんな方は、大きさにメリハリをつけて文字を書くことを意識してみてください。

 

伝えたい思いをあらわす漢字や言葉を大きめに書くと、より気持ちが伝わり、見た目もすっきりとします。

 

デジタルの文字に比べると、手書き文字は手間がかかるもの。

 

文通のように「じっくり誰かに読まれるもの」と思えば、より丁寧にという気持ちになるでしょう。

だからこそ、その文字を受け取った相手にはあなたの気持ちが伝わります。

 

心と時間がつまった手紙は、相手と自分への素敵なプレゼントになるのです。

 

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