【例文あり】手紙の書き方とは?基本的なマナーまとめ

 

「文通をはじめたいけれど、手紙の書き方がわからない」「突然手紙を出すことになったから、手紙のマナーを知りたい」このように思っている方はいませんか?

 

手紙のマナーは細かいところもあり、いきなり書こうとすると不安がいっぱいあると思います。そこで、当コラムでは手紙の書き方をまとめました。本文の書き方から宛名の書き方まで、プライベートでもビジネスでも使える手紙の書き方を紹介していきます。

 

これから手紙を書こうとしている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

【目次】

【例文あり】手紙の書き方とは?基本的なマナーまとめ... 1

手紙にはマナーが必要?.. 2

【縦書き】手紙の基本的な構成.. 3

前文... 4

主文... 4

末文... 4

後付... 5

例文一覧.. 5

頭語・結語... 5

前文(時候の挨拶). 7

末文... 10

【横書き】手紙の基本的な構成.. 12

宛名の書き方... 13

縦書き(和封筒) 13

横書き(洋封筒) 17

ビジネスの手紙の書き方.. 18

前文... 20

主文... 20

末文... 20

後付... 21

ビジネス手紙の宛名の書き方... 21

忌み言葉に注意.. 25

結婚祝いの忌み言葉... 25

出産祝いの忌み言葉... 25

退院祝いの忌み言葉... 25

入学・就職祝いの忌み言葉.. 26

お見舞いの忌み言葉... 26

お悔やみの忌み言葉... 26

忌み言葉以外に注意したい表現1:ネガティブな言葉.. 26

忌み言葉以外に注意したい表現2:漢字の一部にも注目... 27

まとめ... 27

 

 

手紙にはマナーが必要?

 

普段、あまり手紙を書かないという方は、「手紙を書くときにはマナーをしっかり守らなくちゃだめ?」と不安に思うこともあるでしょう。

 

マナーは必ずしも厳守しなければいけないというものではありません。たとえば、家族や親しい友人に送る手紙は、自由に書いても大丈夫です。

 

ただ、目上の方に書く手紙や、改まった場面で送る手紙の場合は、マナーを守って書いたほうがよいでしょう。きちんとした手紙は、相手によい印象を与えます。

 

そのため、手紙は場面に合わせて書くといいですよ。

 

【縦書き】手紙の基本的な構成

一般的な手紙【縦書き】

まずは、縦書きの手紙の基本的な構成を解説します。

 

縦書きの手紙は、きちんとした場面で書く手紙に多い手紙です。そのため、縦書きの手紙はマナーを守りながら書くといいですよ。

 

縦書きの手紙は、ざっくりと分けると4つのブロックに分かれます。

 

前文

 

手紙のはじめに書く、あいさつの部分です。

 

一番はじめに、「拝啓」「啓上」などの「頭語」と呼ばれる言葉を書きます。

 

続いて、時候の挨拶を書きましょう。季節に合わせたあいさつを書いてみてください。たとえば秋の時候の挨拶なら、「金木犀の香りに秋を感じるころとなりました」といったように、秋を感じさせる挨拶を書くといいですよ。

 

ただ、お詫びの手紙やお見舞いの手紙などの場合は、時候の挨拶をカットしてすぐに本題から入ります。このように、時候の挨拶を書くのが適切でないと思われるシーンでは、必要に応じて省略しましょう。

 

主文

 

主文では、用件を書きます。

 

冒頭に起語を書くと「ここから本題です」と相手に伝わりやすくなります。起語には「さて」「このたびは」「さっそくですが」といった言葉がよく使われます。

 

末文

 

末文は手紙の締めくくりにあたる部分です。

 

プライベートな手紙では、相手の健康や幸せを祈る言葉や、今後に繋げる言葉などを書くとよいでしょう。

 

なお、結語は、手紙の冒頭に書いた頭語とセットになっています。手紙のシーンごとに使用する頭語と結語はある程度決まっているので、次項にまとめた例文を参考にしてください。

 

後付

 

後付けでは、自分の身元と日付を書きます。

 

  1. 日付
  2. 差出人
  3. 宛名

 

の順番で書いていきましょう。

 

例文一覧

 

ここまで、手紙の流れについて解説してきましたが、実際にどのような文章を書けばいいか迷ってしまう方もいるでしょう。そこで、ここからは例文を紹介します。

 

頭語・結語は定型文のようなものですが、時候の挨拶や末文はある程度自由に書いてもよいので、ここで紹介した例文をアレンジして書いてみてくださいね。

 

頭語・結語

 

頭語・結語はシーンや相手との関係によって、ある程度使用するものが決まっています。たとえば、一般的な手紙であれば頭語に「拝啓」「拝呈」「啓上」などを使い、結語に「敬具」「敬白」などを使います。組み合わせは自由です。

 

以下に頭語・結語をまとめたので、参考にしてください。

 

 

頭語

結語

一般的な手紙

  • 拝啓
  • 拝呈
  • 啓上
  • 敬具
  • 敬白
  • 拝具

改まった手紙・丁寧な手紙

  • 謹啓
  • 謹白
  • 謹呈
  • 粛啓
  • 恭啓
  • 敬具
  • 頓首
  • 敬白
  • 謹白
  • 謹言

緊急の手紙

  • 急啓
  • 急呈
  • 急白
  • 早々
  • 敬具
  • 拝具
  • 草々
  • 不一

返信の手紙

  • 拝復
  • 復啓
  • 謹復
  • 敬具
  • 敬白
  • 拝具
  • 拝答

再信の手紙

  • 再啓
  • 追啓
  • 再呈
  • 敬具
  • 敬白
  • 拝具
  • 再拝

略式

  • 前略
  • 冠省
  • 略啓
  • 前略失礼いたします
  • 前文失礼いたします
  • 前文お許しください

 

  • 草々
  • 早々
  • 不一

 

 

略式は、用件のみを述べる手紙で使います。前文の部分をカットするので、「あいさつを省かせていただきます」といった意味で使う言葉です。

 

そのため、目上の相手に送る手紙や、お礼の手紙、お詫びの手紙にはあまり向いていません。親しい相手に送る手紙によく使われます。

 

また、結語に「かしこ」というものがあります。上記の表には載せていませんが、あらゆる場面で使える結語です。ただ、「かしこ」は差出人が女性の場合に使用する結語で、使用することにより女性らしさを強調する手紙になるので、ビジネスの手紙には向いていません。

 

前文(時候の挨拶)

 

時候の挨拶は、決まった文言はありません。季節に合わせた言葉を自由に書いてみましょう。季語を意識してみると、風流な時候の挨拶ができるかもしれません。

 

以下では、例をご紹介します。なかなか言葉が浮かばないという方は、以下の例文をアレンジしてみてください。

 

1月

  • 厳寒の侯・初春の候・大寒の候・新春の候・小寒の候
  • あけましておめでとうございます。どのようなお正月をお過ごしでしたか。
  • ますます寒さが厳しくなり、春の訪れが待ち遠しい季節となりました。
  • 松の内も過ぎ、穏やかな日々をお過ごしかと思います。
  • お正月気分も抜け、厳しい寒さを感じる頃となりました。
  • 松もとれ、相変わらず寒い日が続いております。
  • ~の候、新春のお喜びを申し上げます。

2月

  • 余寒の侯・立春の候・春寒の候・節分の候・春浅の候
  • 春とは名ばかりの寒い日が続いております。
  • 立春を過ぎましたが、相変わらず厳しい寒さが続いております。
  • 寒さの中にも春を感じられる季節となりましたが、……
  • 梅のつぼみもふくらみはじめ、寒さも和らいできました。
  • 梅の便りが聞こえる頃となりましたが、……
  • 雪解け水もぬるみはじめ、春の足音が聞こえて参りました。

3月

  • 早春の侯・春暖の候・浅春の候・春寒ゆるむ候
  • 桃の節句も過ぎ、春の訪れを感じられるようになりました。
  • 三寒四温の季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
  • 桜の開花が待ち遠しい今日このごろ、お変わりなくお過ごしでしょうか。
  • ようやく春めいて参りましたが、……
  • 春霞のただよう季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
  • 春分を過ぎ、春らしい暖かさを感じられるようになりました。

4月

  • 陽春の侯・桜花の候・春暖の候・惜春の候
  • 桜の便りが聞こえる季節となりましたが、……
  • 春陽がうららかな日々が続いておりますが、お元気でお過ごしでしょうか。
  • 新入生のランドセルが眩しい季節となりましたが、……
  • 春風を感じられる頃となりましたが、……
  • 花冷えのする日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
  • 葉桜が鮮やかな季節となりましたが、……

5月

  • 新緑の侯・薫風の候・立夏の候
  • 晩春の候八十八夜の別れ霜の言葉のとおり、あたたかな日々が続いております。
  • 風薫る季節となりましたが、……
  • 牡丹の花が咲きほこる頃となりましたが、……
  • すがすがしい初夏の風が感じられる頃となりました。
  • 若葉がみずみずしい季節となりました。
  • 夏の移ろいを感じられる季節となりましたが、……

6月

  • 梅雨の侯・入梅の候・紫陽花の候・向暑の候
  • 梅雨の季節となり、じめじめとした日々が続いておりますが、……
  • 紫陽花が美しい季節となりました。
  • 雨垂れの音が続く季節となりましたが、……
  • 長雨が続いておりますが、……
  • 梅雨も明けて、すがすがしい青空が見られるようになりましたが、……
  • 長雨も開けて、夏めいて参りましたが……
  • 初夏を感じられる風に、肌が汗ばむ日々となりましたが、……

7月

  • 盛夏の侯・猛暑の候・大暑の候・炎暑の候・夏祭の候
  • 蝉の声に、夏の到来を感じられるようになりましたが、……
  • 本格的な夏を迎え、暑い日が続いておりますが、……
  • 蝉時雨が賑やかな季節となりました。
  • 美しい夏空が見られる季節となりました。
  • 海開きの便りが届く季節となりました。
  • 海が恋しい季節となりました。
  • 連日厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

8月

  • 残暑の侯・秋暑の候・晩夏の候・立秋の候・処暑の候
  • まだまだ厳しい暑さが続いておりますが、……
  • 相変わらず暑い日が続いておりますが、……
  • 土用明けの暑さひとしおの候、……
  • 立秋とは名ばかりの、厳しい残暑が続いておりますが、……
  • 子どもたちの夏休みも終わりを迎えましたが、……
  • 虫の声に、秋の気配を感じられるようになりました。
  • 暑さも峠を越え、過ごしやすい日も見られるようになりました。

9月

  • 初秋の侯・野分の候・白露の候・秋分の候・秋桜の候
  • 秋風を感じられる季節となりました。
  • 秋になり、肌寒い日も見られるようになりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
  • さわやかな秋晴れが見られるころとなりましたが、……
  • 実りの秋を迎えましたが、……
  • ついつい食べ過ぎてしまう、食欲の秋がやってきましたね。
  • 木々の葉が色付く季節となりました。
  • ひと雨ごとに秋も深まっていきますが、……

10月

  • 秋冷の侯・菊花の候・霜降の候・紅葉の候・仲秋の候・灯火親しむ候
  • さわやかな秋晴れの日が続いておりますが、……
  • 秋冷のさわやかな季節となりました。
  • 街路樹もすっかり色付いて、秋の深まりを感じられるようになりました。
  • 秋も深まり、夜寒が身に染みるころとなりましたが、……
  • 菊の花が香る季節となりました。
  • 虫の音が聞こえるころとなりましたが、……

11月

  • 晩秋の侯・向寒の候・立冬の候・落葉の候・深秋の候
  • 朝晩はすっかり冷えるようになって参りましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
  • 降り積もった落ち葉に、ゆく秋の気配を感じるころとなりましたが、……
  • 木枯らしに冬の訪れを感じるころとなりましたが、……
  • あちらこちらから初霜の便りが届く今日このごろ、……
  • 吐く息の白さに、冬の訪れを感じる季節となりました。
  • 寒さが身に染みる今日このごろ、……

12月

  • 初冬の侯・師走の候・歳末の候・冬至の候・大雪の候
  • 師走に入り、あわただしい毎日が続いております。
  • 師走の寒さが身に染みるころとなりましたが、……
  • 今年も残すところあとわずかとなりましたが、……
  • 年の瀬の街の賑わいを感じられるころとなりましたが、……
  • 木枯らしの吹く季節となりましたが、……
  • クリスマスソングが聞こえてくる季節となりましたが、……

 

「~の候」はビジネスシーンで特に活躍します。改まった印象を与える言葉なので、プライベートで使うと少々堅く感じるかもしれません。

 

末文

 

主文のあとに書く末文は、

  • 今後の愛顧を求める言葉
  • 相手の健康・繁栄を祈る言葉
  • 結びの挨拶

これらの言葉を書いたあとに結語で締めると綺麗にまとまります。必要に応じて、一部省略しても大丈夫です。

 

例文をまとめたので、参考にしてください。決まったルールはないので、相手との関係性やシーンに合わせて自由に書きましょう。

 

今後の愛顧を求める言葉

  • 今後とも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
  • 引き続き、お力添えいただけましたら幸いです。
  • 今後ともお付き合いをよろしくお願いいたします。
  • 今後とも、変わらぬご交誼を賜りますようお願い申し上げます。

相手の健康・繁栄を祈る言葉

  • 〇〇様のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
  • ご隆盛をご祈念申し上げます
  • お体をお大事になさってください。
  • ご多幸をお祈り申し上げます。
  • どうぞご自愛ください。
  • 〇〇様にとって実り多き一年になるようお祈り申し上げます。

結びの挨拶

  • 用件のみにて、失礼いたします。
  • 以上、どうぞよろしくお願いいたします。
  • 略儀ながら、お手紙にてご挨拶とさせていただきます。
  • ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
  • またお会いできることを楽しみにしております。
  • まずは書中をもちまして、お礼申し上げます。

 

 

【横書き】手紙の基本的な構成

一般的な手紙【横書き】

 

横書きで書く場合も、縦書きと基本的な構成は変わりません。

 

  1. 前文
  2. 主文
  3. 末文
  4. 後付

 

の順番で書くとよいでしょう。

 

一般的に横書きの手紙はカジュアルなものです。親しい間柄の相手に送ることが多いので、そこまで体裁にこだわらなくてもよいでしょう。頭語・結語を省いても大丈夫です。

 

挨拶も硬くなりすぎないようにするのがおすすめ。時候の挨拶として、「~候」というものがありますが、プライベートに使うには少々堅いと感じられるかもしれないので、親しみやすい表現をするとよいでしょう。

 

宛名の書き方

 

封筒に書く宛名の書き方にもマナーがあります。縦書きの場合と横書きの場合それぞれの、宛名の書き方を見ていきましょう。

 

縦書き(和封筒)

 

まずは和封筒の宛名の書き方を解説します。

 

和封筒の場合は、縦書きで宛名を書きます。

一般的な封筒宛名【縦書き】オモテ面

 

  • 封筒の左上に切手を貼ります。
  • 住所は、郵便番号の右端と同じ位置から書き始めます。番地や部屋番号などの数字は漢数字で書くようにしましょう。
  • 宛名は住所よりも大きな字で、郵便番号から一字分空かした位置から書き始めます。
  • 誰かと同居している場合は、右上に小さく「〇〇様方」と書きます。

 

郵便番号枠がない場合は、上記の図の郵便番号枠と同じ位置に郵便番号を記入しましょう。郵便番号の右端と、住所の書き出しの位置をそろえると、見栄えがよくなります。

 

一般的な封筒宛名【縦書き】ウラ面

裏面には、差出人の住所を記入します。

 

  • 左側に字文の住所と名前を書きます。郵便番号の右端から書き始めましょう。
  • 封かん日を書く場合は、左上に記入します。
  • 封締めは「〆」がよく使われています。「×」にならないように注意して書きましょう。お祝いの際には、「寿」「賀」で封締めをします。

 

正式なマナーでは、差出人の住所は封筒の中央に記入します。ただ、最近は郵便番号枠が左側にあるものが多いので、郵便番号枠がある場合は左側に書くとよいでしょう。郵便番号枠のない封筒を使う場合は、封筒の中央に郵便番号と住所、宛名を書くとよいです。

 

横書き(洋封筒)

 

カジュアルなシーンで使われることの多い洋封筒では、横書きで宛名を記入します。お礼状で使うこともあると思いますので、マナーをチェックしておきましょう。

一般的な封筒宛名【横書き】オモテ面

 

  • 封筒の右上に切手を貼ります。
  • 郵便番号は2文字分ほどスペースを空けて、左側に記入します。
  • 住所は郵便番号の左端と同じ位置から書きましょう。番地や部屋番号は算用数字を使用します。
  • 宛名は住所よりも大きな字で。

一般的な封筒差出人名【横書き】ウラ面

 

  • 封筒の中央下に、住所を記入します。
  • 洋封筒の場合は封締めはなくてもOKです。プライベートな手紙の場合は、シールを封締め変わりに使うこともあります。
  • 封かん日を入れるときには、左上に入れてください。

 

 

ビジネスの手紙の書き方

 

ビジネスシーンやフォーマルなシーンで手紙を書くこともあるでしょう。どのような場面でも基本的な書き方は変わりませんが、使用する言葉が少々変わります。ここからは、ビジネスの手紙の書き方をまとめてくので、参考にしてください。

ビジネスの手紙【縦書き】本文

前文

 

まずは挨拶として、前文を書きます。はじめに書く頭語は、相手との関係性に合わせて選ぶとよいです。一般的な手紙では「拝啓」、目上の相手には「謹啓」を使用するといいですよ。

 

時候の挨拶は、当コラム前半で紹介したものを使用してもよいです。改まった手紙の場合は、「~候」といったものを使ってもよいでしょう。

 

また、ビジネスの手紙の場合は、相手の繁栄・健康を祝福する表現でまとめるようにします。この点がプライベートな手紙とは異なるので注意しましょう。

 

  • プライベートな手紙:お変わりなくお過ごしでしょうか。(疑問・問いかけ)
  • ビジネスの手紙:お変わりなくお過ごしのことと思います。(祝福・確信)

 

ただし、お詫びの手紙やお見舞いの手紙などの場合、時候の挨拶は省いてすぐに主文を書きます。

 

主文

 

主文は手紙の本題にあたる部分です。

 

まずは「このたびは」「さっそくですが」といった起語から書き始めます。

 

起語に続いて用件を書きますが、用件はなるべく簡潔に書きましょう。また、1つの手紙に2つ以上の用件を書かないように気をつけてください。2つ以上書いてしまうと、相手に内容が伝わりにくくなってしまいます。

 

末文

 

末文は、結びの挨拶にあたる部分です。

 

  1. 今後の愛顧を願う言葉
  2. 相手の発展・繁栄を願う言葉
  3. 用件を結ぶ言葉
  4. 結語

 

の流れで書いていきましょう。必要に応じて省略してもよいです。

 

結語は頭語に合ったものを選ぶようにしてください。

 

後付

 

最後に後付けを書きます。

 

  1. 日付
  2. 会社名
  3. 名前
  4. 相手の部署名
  5. 宛名

 

の順に書いていきましょう。

 

このとき、相手の名前は自分の名前よりも大きく書くようにしてください。

 

ビジネス手紙の宛名の書き方

 

封筒の宛名は相手にとって第一印象になるので、重要な部分です。そのため、マナーに沿って書くようにしましょう。

 

ここでは、ビジネスの手紙の宛名の書き方を解説します。ビジネスの手紙の場合は、和封筒を使って宛名を縦書きにするのが一般的です。

ビジネス文書の封筒宛名【縦書き】オモテ面

  • 封筒の左上に切手を貼ります。
  • 住所は、郵便番号の右端と同じ位置から書き始めます。番地や部屋番号などの数字は漢数字で書くようにしましょう。
  • 所属部署名は、会社名と部署名の間に一文字分スペースを空けるか、会社名と部署名を行を変えて書くようにします。
  • 役職名は、長い場合は名前の右に書き、短い場合は名前の上に小さめの文字で書きます。
  • 宛名は住所よりも大きな字で書き始めます。

ビジネス文書の封筒差出人名【縦書き】ウラ面

裏面には、差出人の住所を記入します。

 

  • 左側に字文の住所と名前を書きます。郵便番号の右端から書き始めましょう。
  • 封かん日を書く場合は、左上に記入します。封かん日を記入すると丁寧な印象を与えられます。
  • 封締めは「〆」がよく使われています。「×」にならないように注意して書きましょう。お祝いの際には、「寿」「賀」で封締めをします。

 

 

忌み言葉に注意

 

最後に、忌み言葉について解説します。

 

忌み言葉とは、縁起がよくない言葉のことです。シーンによって縁起が悪いとされる言葉は異なるので、シーン別の忌み言葉を確認しておくようにしましょう。

 

ここでは、シーン別の忌み言葉を解説します。

 

結婚祝いの忌み言葉

 

別れる・分かれる・離れる・壊れる・割れる・切れる・飽きる・冷める・終わる・去る・帰る・戻る・繰り返す・滅びる・苦しむ・短い・悲しい・薄い・もう1度・再び・焦る・重ねる・度々・くれぐれも・途絶える・逃げる・皆々様・近々

 

結婚祝いの忌み言葉は、「別れ」や「繰り返し結婚すること」を連想させる言葉が忌み言葉とされています。

 

出産祝いの忌み言葉

 

流れる・失う・破れる・消える・死ぬ・苦しむ・落ちる・滅びる・早い・短い・四・九・悲しむ・痛ましい

 

出産祝いの場合は、流産や死産を連想させる言葉を避けて書くようにしましょう。

 

退院祝いの忌み言葉

 

死ぬ・苦しむ・寝る・悪い・長い・滅びる・弱る・折れる・繰り返す・再び・度々・落ちる・尽きる・枯れる・四・九

 

退院祝いの場合は、死や苦しみを連想させる言葉を避けましょう。

 

入学・就職祝いの忌み言葉

 

変わる・崩れる・終わる・破れる・負ける・落ちる・すべる・消える・変更・取り消す・中止

 

入学・就職祝いでは、将来の苦労や不振を思わせる表現を避けましょう。

 

お見舞いの忌み言葉

 

続く・重なる・重ねて・重ねがさね・繰り返す・再度・度々・またまた・弱る・衰える・終わる・消える・落ちる・長引く・長い・寝付く・失う・見失う・四・九

 

お見舞いの手紙の場合は、病気や怪我を連想させる表現を避けましょう。

 

お悔やみの忌み言葉

 

死・死亡・四・九・度々・ますます・重ねがさね・返す返す・次々・続いて・引き続き・近々・繰り返す・再び・追って・くれぐれも・まだまだ・いよいよ・ときどき・しばしば・さらに・生きる・生存

 

お悔やみの場合は、死や不幸が続くことを思わせる言葉や重ね言葉を避けるようにします。また、「喜ぶ」「楽しい」などシーンに合わない言葉も避けてください。

 

忌み言葉以外に注意したい表現1:ネガティブな言葉

特別なシーンの手紙には、できる限りネガティブな言葉は書かないようにしましょう。

 

相手の悪口はもちろん、「辛い」「苦しい」といった言葉もなるべく避けるようにしてください。

 

また、やってしまいがちなのが、自分や身内の卑下です。「うちのできの悪い子どもとは違って……」「私なんか……」といった自分や身内の卑下は、相手にとって気持ちのいい言葉ではありません。

 

相手に対しても自分に対しても、ネガティブな言葉は避けるようにしましょう。

 

忌み言葉以外に注意したい表現2:漢字の一部にも注目

 

少し細かいところではありますが、漢字の一部にも注目してみてください。

 

たとえば、「忙しい」という漢字のつくりは「亡くなる」という言葉です。忙しい自体は忌み言葉ではありませんが、「亡」という漢字は手紙で使用するには適切とはいえません。

 

そのため、このように漢字の一部に縁起の悪い漢字が含まれている場合は、ひらがなに開くとよいでしょう。「いそがしい」と書けば、「亡」の使用を避けられます。

 

まとめ

 

手紙の書き方についてまとめました。

 

手紙は、相手に思いを伝えることが大切です。ただ、場合によってはマナーを意識したほうがよいことがあるので、基本的な書き方を知っておくとよいでしょう。

 

当コラムでは、さまざまなシーンで使える手紙の書き方や例文を紹介してきました。当コラムを参考に、ぜひたくさん手紙を書いてみてくださいね。ただ、文通村でのお手紙交換では、全国へのお友達に手紙を書くわけですから形式ばらずにお互いの思いや気持ちを伝えあったりすることが中心です。あまり形式ばらずに肩ひじ張らずにお手紙を書いてみてくださいね。

 

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