万年筆で自分オリジナルの手紙を書いてみませんか?
愛着の湧く筆記用具で手紙を書くという贅沢な楽しみ
デジタル時代における文通の魅力・楽しさは「手書きの文字の読み書き」にある
インターネットとスマホが普及したデジタル時代の現代では、
「文字でコミュニケーションする目的」のために、わざわざ手書きで
手紙・文字を書く必要性はありません。
手書きの手紙は、LINE(SNS)やメールと比べると
圧倒的に手間と時間がかかり、相手に手紙が届くまでに日にちもかかります。
客観的なコミュニケーションの精度・手間・時間だけを比較すれば、
「手紙の手書きの文字」が「デジタルな文字」よりも優れている点は
ほとんどないはずです。
それでも、「手書きの手紙・文字」が大好きな人が今でも大勢いて、
一度文通をすると手書きの文字の温かい味にはまってしまうのです。
昔ながらの文通文化が再び注目されて、
もう一度文通をやりたいという人や初めての文通を体験してみたい
という人が増えています。
文通文化が再燃している理由
文通文化が再燃している理由の一つは、フォント文字ばかりの
このデジタル時代に、「敢えて手書きの文字を書きたい・読みたいというニーズ」が
生まれてきているからなのです。
つまり、手間と時間のかかる手書きの文字は、
客観的には不便で非効率なだけに見えるのですが、
主観的には「相手の温かい気持ちや優しい人間性やその人にしかない文字の癖や味わい」
といった大きな付加価値があるのです。
LINEやメールのフォント文字は、誰が書いても同じ形で読みやすいですが、
その文字に個性や味わいがありません。
(別にLINEやメールが悪いと言っているわけではありません。
私自身LINEやメールにはいつも大変お世話にになっています。)
よく、文通の魅力として経験者が挙げるのが、
「手書きの文字を書くこと・読むこと」です。
実際にお気に入りの筆記用具で真剣に手紙を手書きすると、
デジタルなメールにはない心地よい気持ちの集中や相手に対する
想像力の広がりを楽しめます。
“万年筆”という普段は滅多に使わない高級な筆記用具の特徴・魅力・味わい
手紙を書く筆記用具はこれでなければダメというルールはなく、
「ボールペン・シャーペン・鉛筆・サインペン・マジック(水性)」でも
良いのですが、せっかく文通で手書きの文字を書くのであれば、
一度「万年筆」を使ってみてはいかがでしょうか。
今の若い世代の人ほど万年筆と聞いてもピンと来ないでしょうし、
一度も万年筆で文字を書いたことがないという人の方が多いと思います。
しかし、万年筆は「強い愛着が湧いてくる長持ちする文具」であり、
「インクで文字の筆跡の個性が強調される特徴」もあります。
文通を本格的に長く楽しみたいのであれば、
「愛用の万年筆」を一本所有するだけで、手紙を書きたいと思うモチベーションが
大きく変わってきます。
万年筆とは、ペン軸の内部に保持したインクが毛細管現象で常にペン先に供給される
ペンですが、「低筆圧で筆記できる=長文を書いても手が疲れにくい」という
手紙を書く際の実用性にも期待できます。
万年筆というモノへの愛着、インクの独特な香りによる気分の盛り上がりがあり、
万年筆には実際に所有して使ってみて分かる魅力・味わいが沢山あるのです。
お気に入りの万年筆を選んで丁寧に手紙を書けば、文通の楽しみ方が広がる
万年筆を使えば味わいのある直筆のインク文字が書けるかもしれないけど、
「万年筆って高級文具だから相当に高いんじゃないの?」という不安もあると思います。
万年筆は確かにモンブランやパーカー、ペリカン、ラミーなどの有名メーカーの高級品になると、
数万円以上はしますが、実は「お手軽な価格の万年筆」であれば数百円程度から買える
お手軽な万年筆も多いのです。
初めて万年筆を購入する場合で予算を抑えたければ、
まずはパイロットやプラチナ、セーラー万年筆などの
1,000円以下で買える万年筆をチョイスして、書き味を試してみてはどうでしょうか。
高級な万年筆には「愛着の湧くモノとしての芸術的な存在感・完成度+各ブランドの
歴史的な味わい」があるのは確かですが、最初は高級品にこだわらず自分が気に入った
デザインや書き心地の万年筆を気軽に選んでみることをおすすめします。
万年筆で集中しながら手紙を書くと、
「自分オリジナルの味わいや癖のある文字」が書けるので、
美しいペン文字を書く練習にも意欲が出てきます。
万年筆で手書きの手紙を書くだけで、
今までよりも「文通の世界の楽しみ方」が大きく広がります。
万年筆で丁寧に書かれた文字の手紙を受け取った人も、
「インクの筆跡・匂いから書き手の個性や思いを想像する楽しみ」を
満喫することができるでしょう。
お気に入りの万年筆を購入して使用することで、
「筆記用具の世界についての興味関心」も急速に広がり
新たな趣味の一つにもなります。
デジタル時代にはモノへの愛着は薄れがちですが、
「愛着を感じるマイ万年筆」で丁寧に手紙の文字をしたためる行為は、
あなたにとても贅沢な至福の一時をもたらしてくれるはずです。