【完全保存版】手紙の基本|手紙を楽しむためのコツとは?
「手紙を書いてみたいけれど、今までほとんど手紙を書いたことがない」「楽しく手紙を書く秘訣が知りたい!」と思っている方はいませんか?
最近はデジタル技術も発展してきて、なかなか手紙を書く機会に恵まれないかもしれません。そのため、「手紙を書こうにもどうすればいいかわからない……」ということもあると思います。
そこで、当コラムでは手紙について解説。手紙の歴史や手紙の基本、手紙を楽しく書くコツまで、これから手紙を書きたい方が知りたい情報をまとめましたよ。最後まで読めば、きっと手紙が書きたくなるでしょう。ぜひ、読んでみてくださいね。
目次
手紙の歴史
今では当たり前のようにある手紙ですが、実は紀元前から存在していたことをご存じでしょうか?
まずは、手紙の歴史をご紹介。手紙はずっと昔から、人と人の繋がりを支えていたようです。
手紙は紀元前から存在した
手紙は紀元前2000年ごろ、バビロニアにはすでに存在していたとされています。この時代にはまだ紙はなく、粘土板に文字を記していました。使用されていた文字は、くさび形文字という人類最古の文字です。(こちらの文字はまだ解読されていないそうです。歴史でも習ったメソポタミア文明の文字として有名ですね。)
そのころの手紙は、現在の手紙のように個人的なやりとりをするものというよりは、契約を交わすためのものでした。とはいえ、「何かに文章を記す」という点で考えれば、このバビロニアの粘土板が手紙のもとになったものを考えもよいでしょう。
日本では平安時代から文通が行われていた!?
日本で手紙のやりとりを盛んに行うようになったのは、平安時代のころとされています。この頃には和紙が登場し、手紙で個人的なやりとりをするようになりました。多くの和歌が今でも残っていますよね。
郵便制度が導入されたのは、明治時代。郵便局の原型である「郵便役所」が東京・京都・大阪に設置され、徐々に郵便制度が普及していきました。ちなみに、赤いポストが登場したのは明治34年とのことです。
戦後の日本に生まれた〝青少年ペンフレンドクラブ〟
戦後の混乱の最中である昭和24年、青少年ペンフレンドクラブの前身「郵便友の会」が結成されました。青少年ペンフレンドクラブは文通により平和・友愛・教養を築くもので、混沌としていた日本に希望を与える存在となります。
現在、青少年ペンフレンドクラブを運営しているのは日本郵便株式会社です。国籍や年齢に関係なく入会できるもので、手紙を通じて世界中の会員と交流しています。
2020年には新型コロナウイルス感染症の影響により、会員の文通相手の募集が急増したとのこと。いつの時代でも、手紙は人と人の繋がりを支えるものといえるでしょう。文通村においても、コロナ禍でのホームステイにおいて会員数が急増し、そこでも「手紙に支えられた」という声がたくさん事務局に届きました。
現代の手紙
現代では、手紙を使わなくても文章のやりとりができるようになりました。LINEやメールといったツールが発展していますし、わざわざやりとりをしなくてもSNSを使えば相手の近況がわかってしまいます。そのため、手紙のやりとりをする人は、少ないのかもしれません。
しかし、手紙でしか感じられないものもありますよね。手紙は形として手元に残りますし、手を使って書くものなので温かさも感じられるでしょう。いざという場面ではメールではなく手紙を使うという方もいると思います。
とはいえ、デジタルのツールも非常に便利なものです。気軽に文字のやりとりをできるというのは、手紙ではできないこと。これからは、デジタルと手紙、両方を使っていくことになるでしょう。
そして、「手紙」というものが少なくなればなるほどその価値は高まるはずです。
自らの手で書き、手紙を待つ、そして受け取って何回も読み返すといった一つの体験と感動の記憶は、デジタルとの大きな違いになることでしょう。手紙を読むと、そのときの光景や気持ちが蘇ってくるのはそこに感情も含まれた記憶だからなのです。
「手紙」を扱った作品
手紙を扱った作品は多数あります。ここでは、有名なものをピックアップしてご紹介。これらの作品を観れば、あなたも手紙を書きたくなるかもしれません!
『手紙』東野圭吾
東野圭吾の『手紙』は映画化・ドラマ化もされた小説です。200万部を売り上げたベストセラーの作品でもあります。
主人公の武島直貴は兄と二人暮らしをしていましたが、その兄が強盗殺人を犯してしまいます。殺人犯の弟というレッテルを貼られながら生きる直貴のもとには、月に一度、兄から手紙が届いていました。
重い内容ながらも感動的で、それでいて読みやすいのでおすすめの小説です。「何か小説が読みたい」と思っている方、まだ読んだことがない方はぜひ読んでみてくださいね。
『あしながおじさん』ジーン・ウェブスター
『あしながおじさん』は1912年に発表された児童文学です。日本ではアニメ化もされ、多くの人に親しまれてきました。
孤児院で育った少女・ジュディは、その文才を資産家の男性に見込まれ支援をしてもらえるようになり、大学に進学することになります。ジュディは感謝の気持ちを手紙に綴り、資産家の男性に送り続けていました。やがてジュディはとある男性に恋をするようになり、その恋のことを手紙にも書いていましたが……。
100年以上親しまれてきた名作であって、とても面白い小説です。子どものころに読んだことがある方も、大人になってから読み直すと感想が変わるかもしれませんね!
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』暁佳奈
京都アニメーションにて制作されたアニメ作品『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。美しい映像と心温まる物語で、非常に人気の高い作品です。
主人公のヴァイオレットは戦争の兵器として育てられた少女で、人間らしい感情を持っていませんでした。終戦後、ヴァイオレットはひょんなことから手紙の代筆を行う「自動手記人形」として働くことに。多くの人々の手紙に触れながら、ヴァイオレットは少しずつ人の持つ愛を知っていきます。
アニメではありますが、文学的な印象を受ける作品。「あまりアニメは観ない」という方にもぜひ観てほしい作品です!
手紙は誰とやりとりをする?
このコラムを読んでいる方は、「手紙を書いてみたい!」と思っている方が多いのではないでしょうか?
しかし、手紙を書くといっても誰に書いたらいいかわからないこともあると思います。そこで、手紙をやりとりする相手の例をまとめてみました。
昔からの知り合い
友人やお世話になった人など、昔からの知り合いと手紙をやりとりするという方もいるでしょう。頻繁にやりとりはしないけれど、たまに近況を知りたいといったときに手紙はぴったりです。
「手紙を送るほどではないかも……」と感じる場合は、絵はがきを送ってみてもいいかもしれませんね。はがきなら、年賀状や暑中見舞いとして送りやすいのではないでしょうか。
家族
家族に手紙を送るという方も多いのではないでしょうか。普段はLINEやメールを使っているという方も、たまには手紙を送ってみると思い出に残るかもしれませんよ。
同居している家族でも、たとえば誕生日や〇〇の日といったタイミングで手紙を送ってみてはいかがでしょうか? ずっと残る大切な宝物になりますよ。
別居している家族なら、気が向いたときに一筆書いてみましょう。旅行のお土産や記念日のプレゼントなどと一緒に送ると、照れくささも少なくなるかもしれません。
SNSで知り合った相手と
SNSで知り合った相手と手紙を交換するということもあるでしょう。手紙でやりとりをすれば、SNS上で行うライトなやりとりとは違った感覚が得られます。
ただし、SNSで知り合った相手と手紙を交換する場合は、その相手をしっかりと見極める必要があります。住所を相手に教えることになるので、トラブルになる可能性も十分にあるのです。
もしもSNSで知り合った相手と手紙でやりとりをするなら、信頼できる相手とするようにしましょう。相手の素性がわからない場合は、手紙の交換は控えておいたほうがいいかもしれません。
知らない相手と文通をする
知らない相手と文通をする……というのは、最近ではなかなか見られないかもしれません。しかし、少し前までは、雑誌に文通相手募集コーナーがあるほど、一般的に文通が行われていました。そのような「知らない相手との文通」に憧れている方はいませんか?
そんなあなたにおすすめなのが、「文通村」。文通村では、会員と文通をすることができます。本名や住所を公開せずに文通ができるので、プライバシーが気になる方でも安心して文通できますよ。
「誰かと文通をしてみたい」「手紙を書きたいけれど、送る相手がいない」という方は、文通村をチェックしてみてくださいね。
手紙の種類
手紙というと、たくさんの文章を書くものというイメージがあると思います。手紙にもさまざまな種類があり、文章を書くのが苦手な方でも使いやすいものもありますよ。ここでは、手紙の種類について紹介していきます。
便せん
手紙と聞いてはじめに思い浮かべるのが便せんではないでしょうか? そこそこの文量を書けるので、丁寧なやりとりをしたいときや、伝えたいことがたくさんあるときなどにおすすめです。カジュアルなシーンでも使えるので、一般的な手紙のやりとりでは便せんを使うことが多いでしょう。
基本的には、封筒とセットで使います。種類も豊富にあるので、自分や相手の好みに合わせて便せん選びをするのも楽しいですよ。
一筆箋
一筆箋とは、短冊のように細長い形をした便せんのことを指します。普通の便せんと比べると書くスペースが少ないので、長い文章を書くのが苦手な方や、簡潔に伝えたいことがある場合にぴったりです。
一筆箋は、通常の手紙としても使ってもいいですが、贈り物に添えるものとして使うのが正しい使い方。何かをプレゼントする際に一筆箋を添えて送ると、相手によい印象を与えられるかもしれません。
はがき
ちょっとしたやりとりや、年賀状・暑中見舞いなどの節目でも使えるはがき。長らくやりとりをしていなかった相手にも、比較的送りやすいのではないでしょうか。「しばらく連絡していなかったけれど、挨拶したいな」というときには、はがきを送ってみてもいいかもしれませんね。
華やかな雰囲気を出したいときには、絵はがきを使うのもおすすめ。市販されているものでもいいですし、自分で絵を描いても楽しいですよ。
メッセージカード
記念日などに送ると喜ばれるのがメッセージカードです。文章を書くスペースは少なめですが、デザインが凝っているのが特徴。中にはオルゴール付きや立体的な仕掛けがあるメッセージカードもあります。
プレゼントに添えて送るのがおすすめ。メッセージを書くときには、普通のペンを使ってもいいですが、カラーペンを使っても面白いですね。マスキングテープやドライフラワーなどを使ってアレンジしても素敵なメッセージカードが出来上がります。
手紙には何を書けばいいの?
「手紙を書こうにも、何を書けばいいかわからない……」という方もいると思います。そこで、ここからは手紙に書く内容をご紹介。ここで紹介するものはほんの一例なので、自由に書きたいことを書いてみましょう!
近況報告
ちょっとした近況報告も手紙のネタになります。たとえば、親に手紙を送るなら「この間、大学のサークルの友達と旅行に行ってきたよ」といったように最近あったことを書くと、親も安心するかもしれません。
書く内容は、些細なことでもOKです。「最近見つけた、〇〇というカフェがすごくおしゃれで美味しかったよ。今度一緒に行こう」「飼っている猫が大きくなったので、写真を送るね!」など、世間話のような内容でも十分です。
こんなことをわざわざ手紙に書かなくてもいいかな? と悩む必要はありません。ちょっとしたことでも、相手にとっては新鮮なお話です。最近あったいいことや面白いことなどを、共有するような気分で書いてみてください。
最近ハマっているもの
ハマっているものについて軽く語ってみるのもいいかもしれません。もしかすると、相手も同じものに興味があって話題が広がるかもしれませんよ。
「最近観た〇〇という映画がすごくよかった」「今流行っている△△って漫画を読んでみたら、すごく面白かった」など、さらっと書いてみましょう。いきなりたっぷり語ってしまうと相手も反応に困ってしまうので、はじめはある程度加減したほうがいいかもしれません。
ちょっとマニアックなものについても、書いてみると意外な反応をもらえることがありますよ。自分が好きなものについての話題は、語りすぎにならなければ嫌がられることは少ないので、手紙に書くことがないというときにはハマっているものについて書いてみるといいかもしれませんね。
食べ物の話
食べ物も話題の種になりやすいもののひとつ。ただ、「〇〇が美味しかった」だけでは話題が続かなくなってしまうので、「美味しいカレーの店を見つけたから、紹介するね」「この前作ったクッキーがすごく美味しかったから、レシピ紹介します」といったように、何かの話題のきっかけとして使うといいかもしれません。
また、食べ物の話は手紙の書き出しとしても便利です。「焼き芋が美味しい季節になりましたね。〇〇さん、お元気ですか?」といったように、手紙の前文に織り交ぜるだけで、風流な雰囲気になります。
共通の思い出の話
実際に会ったことのある相手なら、共通の思い出の話を書いてもよいでしょう。最近の話でも、昔の話でも、楽しかったエピソードについて書いてみてください。
「この間一緒に行った〇〇は本当に楽しかったね。特に温泉がすごく気持ちよかった」「コンサートに行ってきたら、△△さんと一緒に吹奏楽部で頑張っていたころのことを思い出したよ」といったように、思い出について書くと相手も嬉しくなるでしょう。
ただ、子どものころの恥ずかしい話などは避けたほうがいいかもしれません。できれば、お互いに楽しい思い出について書いてみてくださいね。
相手に対する気持ち
相手に対する気持ちは、手紙だからこそ伝えられるものもあります。普段は恥ずかしくて言えないことも、手紙なら書けるかもしれません。
家族なら「いつもありがとう」、恋人なら「大好きだよ」など、伝えたいけれど普段はあまり言えていないかも……? という気持ちを手紙に書いてみましょう。きっと、とても喜んでもらえますよ。
手紙を送るのが楽しくなるアイデア
手紙は書く方も楽しむのが大切です。そこで、ここからは手紙を送るのが楽しくなるアイデアをご紹介。手紙にひと工夫するだけで、ワクワクする手紙が書けるかもしれませんよ。
便せんにこだわってみる
手紙の楽しみのひとつに、便せん選びもあります。便せんにはさまざまなメーカーから数え切れないほどの商品が売られており、こだわればどこまでもこだわれます。文具コーナーを覗いて便せんを探してみてはいかがでしょうか。
100均のレターセットもおすすめ。最近は、100均のものとはわからないくらいにオシャレなレターセットが売られています。頻繁に新商品が発売されるので、100均に行ったらレターセットコーナーを覗いてみてください。
たくさん手紙を書くという方は、レターパッドもおすすめです。レターパットは、便せんがメモ帳のように綴られているもののこと。1冊あたり50~100枚ほどの便せんが綴られているので、たくさん書いてもすぐになくなることはありません。
ちなみに、レターセットはインターネット通販でも購入できます。インターネットでは、文具コーナーでは見られないようなユニークなものも見つかるかもしれませんよ。Amazonや楽天でもレターセットを購入できるので、お気に入りを見つけてみてくださいね。
切手にこだわってみる
切手というと、花や鳥が描かれているもののイメージがあるかもしれません。しかし、切手にはさまざまなデザインのものがあります。ポップなものからレトロなものまで、アニメやキャラクターとコラボしたものと、豊富なデザインがありますよ。
おしゃれな切手を購入したい方は、郵便局に行くか郵便局の通販「切手・はがきストア」で探してみてください。随時新しいデザインが追加されるので、気になったときに覗いてみてくださいね。
なお、切手にはシールタイプとのりタイプがあります。シールタイプは手軽に使えて便利。のりタイプは昔ながらのもので、少量の水で濡らして使います。
切手のデザインにこだわるだけで、封筒が一気におしゃれな雰囲気になります。受け取ったときの印象も変わるので、ぜひ切手もじっくり選んでみてください。
余談ですが……レアな切手は高い価値が付くことがあります。もし記念切手や限定切手などを持っている場合は、使わずにコレクションしてもいいかもしれませんね。数年後に高い価値が付いているかも……?
ペンにこだわってみる
手紙を書く際のペンにもこだわってみましょう。
手紙は、基本的には黒のペンで書くのがマナーとされています。ただ、カジュアルなシーンなら、万年筆やガラスペンを使っても問題ありません。お気に入りのペンで書くことで、手紙を書くことそのものが楽しい時間に変わりますよ。
もしもカラーペンを使うなら、茶色や青など、読みやすい色を使うようにしましょう。ちなみに「赤」は避けた方がいいです。赤い字で書かれた手紙は怖い印象を与えてしまいますし、不吉な印象を与えてしまいます。また、赤字で名前を書くのはマナー的にもNGです。
なお、黒のペンで書く場合も、ペンをしっかり選ぶのがおすすめ。書き心地のいいペンを使うだけでも手紙を書く楽しさが変わりますし、長文を書いても疲れにくくなります。
筆者のおすすめは三菱鉛筆のJETSTREAM(0.38)です。油性ボールペンなのに水性ボールペンのような滑らかな書き心地で非常に書きやすいペンですよ。黒の油性ボールペンなのでどんなシーンでも使えて、お気に入りです。
「文香」にチャレンジ
「文香」をご存じでしょうか?
文香とは、手紙にしのばせる匂い袋のこと。封筒をあけると同時にフワッといい香りが漂うようになります。相手に強い印象を与えることができるので、「いつもとは一味違うことをしてみたい」というときに、ぜひお試しください。
文香は500円前後で購入できます。Amazonや楽天でも売っていますよ。商品によって香りやデザインはさまざまなので、気に入ったものを見つけてみてください。
香水を使って手紙に香りを付けることもできます。香水を使うときは、直接手紙にかけてしまうと紙が劣化したりインクが滲んだりしてしまうので、ミストをくぐらせるように少しだけ付けるといいですよ。
香水は付ける量によっては匂いがキツくなってしまうので、上級者向けかもしれません。香り付きの手紙に興味がある方は、まずは文香を使ってみてはいかがでしょうか。
「シーリングスタンプ」にチャレンジ
「シーリングスタンプ」を聞いたことがあるという方はいますか?
シーリングスタンプとは、以下の画像のような封のことです。
溶かしたろうにはんこを押して、封筒をとじるのがシーリングスタンプ。見た目もおしゃれですし、作業をしていてワクワクしますよね。
ちなみにシーリングスタンプは以下の手順で行います。
- シーリングワックスをスプーンに乗せ、ライターで炙って溶かす
- とけたシーリングワックスを、封筒に垂らす
- ワックスが固まる前にスタンプする
- 5秒ほど経ったらスタンプを離す
思ったよりも簡単にできますね。
シーリングスタンプは、ワックスとスタンプがセットになったものなら、安くて2,000円ほどで購入できます。
手軽に「シーリングスタンプ風」を演出したい場合は、シーリングスタンプ風シールを使ってみてもいいですね。
手紙を保管する方法
もらった手紙はいつまでも手元に置いておきたいもの。しかし、保管方法によっては手紙がボロボロになってしまうこともあります。そのようなことにならないためにも、手紙の保管方法を知っておきましょう。
綺麗な状態で保管するには?
手紙を綺麗な状態で保管するためにも、紙が劣化してしまう原因を知っておきましょう。紙の劣化の原因とされるものには、以下のようなものがあります。
- 紫外線
- 湿度・温度
- チリ・ホコリ
まず、紫外線は紙にとって大敵です。紫外線を浴びた紙は日焼けして、茶色に変色してしまいます。古い本が茶色くなってしまっているのも、紫外線が原因です。そのため、直射日光があたる場所に手紙を置かないようにしましょう。
ただ、直射日光を避けようとして、暗くジメジメとした場所に置くのもNGです。湿度が高い場所に置くと、紙は劣化してしまいます。また、温度が急激に変化する環境も紙に悪影響を与えてしまうので、注意しましょう。
そして、チリやホコリのある場所に置いておくのもよくありません。不衛生な場所に紙を置いておくと、紙にカビが生えたり、虫が付いてしまったりすることもあるので、たまにチリやホコリを払ってあげましょう。
これらの内容を踏まえ、手紙は湿気のこもらない日陰に置いておくのがおすすめ。どこかにしまっておく場合は、ずっと入れっぱなしにしておかず、たまに空けて空気の入れ換えをするとよいでしょう。
手紙は何に入れて保管する?
たくさん手紙がある場合は、何かに入れて保管しておいたほうが整理しやすくなりますよね。そこで、手紙の保管アイデアを紹介していきます。
綺麗なお菓子の空き箱に
手紙を綺麗な箱に入れておくという方も多いでしょう。お菓子やプレゼントの箱が余っていたら、手紙入れとして使ってみてはいかがでしょうか。綺麗な箱にたくさん詰まった手紙は、見るだけでも元気付けてくれます。
100均のはがきケースに
すっきりまとめたいなら、100均のはがきケースもおすすめです。封筒に入った手紙は、はがきケースにぴったり入ります。年度ごとや相手ごとなど、分けてしまうと整理も楽になります。
ちなみにはがきケースはサイズが絶妙なので、手紙以外の収納にも便利。部屋の整理整頓をしたいという方にもおすすめです。
ファイルに収納する
大量に手紙がある方は、ファイルで整理するのもおすすめ。すぐに見たい手紙が取り出せるように、わかりやすく分けてファイリングするのがおすすめです。
手紙を書くときのお悩みポイント
最後に、手紙を書くときにありがちなお悩みポイントについてまとめました。「あまり手紙を書いたことがなくて、不安なことがある」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。
誤字をしたらどうする?
手紙は基本的にはペンで書きます。そのため、誤字をしてしまったときの対処法が気になりますよね。
かしこまった手紙の場合は、はじめから書いたほうが無難です。少々大変かもしれませんが、新しい紙に書き直しましょう。
ただ、親しい人との手紙や気心知れた文通相手のの場合は、修正をしてしまってもよいでしょう。修正テープを使ったり、ペンで塗りつぶしたりして、誤字を訂正します。億劫になってしまって手紙から遠ざかることの方が良くないでしょう。手紙は気持ちを伝えるものです。
「いつも誤字をしてしまう」という方は、手紙を書く前に、パソコンやスマホで下書きを作っておくのがおすすめ。作った下書きを見ながら書くだけでも、誤字しにくくなりますよ。
手紙は手書きじゃなきゃダメ?
「長文を手書きで書くと疲れる……」「手書きだとどうしても誤字をしてしまう」という方は、パソコンを使って手紙を書きたくなることもあるかもしれません。
ただ、手紙はできれば手書きで書きたいところ。印刷してしまうと、せっかくの手紙もぬくもりが感じられなくなってしまいます。「印刷した字でやりとりするなら、メールでもいいかも……」と思われてしまうことも。
ビジネス文書なら、パソコンでもOKです。個人的なやりとりをするなら、ぜひ手書きで手紙を書いてみてくださいね。
手紙はマナーを守らないとダメ?
手紙というとマナーが気になる方もいるかもしれません。たしかに、手紙にはさまざまなマナーがありますよね。
ただ、親しい人との手紙なら、あまりマナーを気にしなくても大丈夫です。自由に楽しく書いてみてください。しっかりとマナーを守って書くと、かえって硬い印象を与えてしまうこともあります。
ただ、改まった手紙や目上の相手に送る手紙の場合は、ある程度マナーを守って書くことをおすすめします。
※文通村ではあまりマナーや形式にこだわる必要はないでしょう。最低限のマナーだけ守り、あとは手紙のコミュニケーションを楽しみましょう。
【手紙のマナーについて】
https://www.fumibito.com/abouts/v/tegami_manner
手紙は何円切手で出せる?
「手紙って何円切手で出せるの?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。
手紙は、基本的には84円切手で出せます。便せん2~3枚程度なら、料金が足りなくなるということもありません。
ただ、プレゼントを同封している場合や、大きなサイズの封筒を使っているときなどは、84円で送れないこともあります。金額がわからないときは、郵便局で測ってもらうと確実に送れますよ。
まとめ
手紙の基本についてまとめてきました。
手紙は、昔から人と人を繋ぐものとして活躍してきました。近年はデジタルが発展してきて、昔と比べると手紙の出番が少なくなっています。しかし、だからこそ、たまには手紙の温かさが欲しくなる人もいるのではないでしょうか。
当コラムでは、手紙を楽しむための情報を集めています。当コラムを参考に、ぜひ誰かに手紙を書いてみてください。「手紙を書く相手がほしい」という方は、文通村で文通相手を探してみるのもおすすめです。